今回の芥川賞は、安堂ホセ「DTOPIA」(文藝初出、河出書房新社)と、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』(小説トリッパー初出、朝日新聞出版)に決まった。
フランス革命を扱う研究は多い。だが、革命を象徴する最も悪名高い人物の評伝は、意外にも類書が少ない。気鋭の思想史家が、近年の「暴君」像の刷新も反映した2020年代の歴史書をまとめた。
西田幾多郎が真言宗智山派の大学で教鞭を執っていたことは知られておらず、真言密教学との関係はほとんど検討されてこなかった。『西田哲学の仏教と科学』(坂本慎一著、春秋社刊)は、この点から曼荼羅が「場所の論理」に影響を与えたことを初めて論 ...
変な絵(雨穴、双葉文庫) マイブック - 2025年の記録(大貫卓也、新潮文庫) 堕天使拷問刑(飛鳥部勝則、ハヤカワ文庫JA) 青い壺(新装版)(有吉佐和子、文春文庫) 同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬、ハヤカワ文庫JA) ...
シンガー・ソングライターの崎山蒼志さんが初のエッセイ集『ふと、新世界と繋がって』(新潮社)を出版。歌詞のワードセンスに定評のある崎山さんならではの、日常をつづっているけれど、気が付けば“新世界”に連れて行かれるようなエッセイ。どんな思いで書いたのか、 ...
大統領の弾劾(だんがい)、現職のままでの逮捕――韓国社会が激しく動く。その背景や人々のメンタリティを探ってみよう。
経済アナリストとして格差社会を鋭く批判し、テレビやラジオでも活躍した独協大学教授の森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日、原発不明がんで死去した。67歳だった。家族葬を執り行う予定。
この分析手法を筆者は「工学的」と呼ぶ。一見、効率重視の印象を与えるが、冷たく文章を裁断する観はない。その理由は背後に佇(たたず)む著者の文学への該博な知識にある。「工学」には遊びも必要、という著者の言葉が示す通り、楽しむための読書を続けてきた体験の蓄 ...
アフリカ最大の湖ビクトリア湖の北に位置し、緑豊かな自然に恵まれ「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダ共和国。その自然の美しさや人びとの多様な暮らしぶり、そして現在にいたる激動の歴史や今後の開発課題など、知られざるウガンダの姿を紹介する ...
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。
澤村伊智『頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集』(光文社)は、現代のホラーシーンを牽引する人気作家が、アンソロジー「異形コレクション」シリーズなどに発表した短編に、書き下ろしを加えた短編集。収録作はいずれも技巧が凝らされた逸品ぞろいで、満足 ...
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。